臨床留学が決まった後のお金の話

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記載すると言っておきながら、産科の研修で色々と考えてしまい、情報の記載が遅れてしまいました。学びたい意欲はあるのですが、なかなか学習する環境が難しくストレスの溜まる日々を過ごしています。産科研修については必ず近いうちに記事にしたいと思います。

さて、今回は臨床留学が決まってから考えるお金のことについて記載してみます。お金のことは本当に大切なことなのですが、繊細なテーマでもあるので、親友でもない限り、なかなか聞きたいことを質問することは難しいと思います。自分が臨床で渡米される方が知っておくと便利だと思う情報をここでは記載してみます。ほとんどの情報は自分が渡米前に調べたことと、自分の経験から成り立っています。自分が正しいと思う情報を記載していますが、情報はすぐに古くなりますし、情報の正誤やそれに基づいて生じた何かしらの結果に対して筆者は一切の責任を持ちません。必要と思う情報については自分の目でも確認し、取捨選択していただくようにお願いします。

銀行口座と証券口座について

まず知っておいた方が良い点は、多くの地方銀行では海外居住者が銀行口座を持つことを許容していないということです。そのような銀行では基本的には海外居住となった時点で、本来は銀行口座を解約する必要が生じます。多くの人が実際には解約まではしていないと思いますが、この原理原則を知っておいた方が良いような気がします。証券口座についても同様です。自分はSBI証券の口座を持っていましたが、渡米前に解約しました。電話で担当者に確認したのですが、海外在住となる場合は届出をすれば認められるものの、一切の取引ができなくなって株を塩漬けにするしかないと言われました。正直全ての人がこのように口座を全てきちんと閉じているということはないと思いますが、何かあっても海外から正々堂々と使える口座を保持しておくことは重要なのではないかと考えました。国内ではUFJ銀行、みずほ銀行などの大手の銀行は届出さえしておけば、正々堂々と海外在住者でも口座を持つことができるようでした。自分はプレスティアのマルチカレンシー口座を新たに契約しました。この辺をきっちりしておきたいのであれば、時間を作って銀行で確認するようにした方が無難かと思います。銀行口座を開くには少し時間がかかるので少し早めに動かれるのがいいのではないかと思います。

クレジットカードについて

クレジットカードについてもいらないものはなるべく早めに整理しておくのが良いと思います。ものによっては書類での解約手続きが必要だったりしてかなりややこしく、とても時間がかかりました。自分はこれまで飛行機に乗る機会はほとんどなかったので、マイルは貯めていなかったのですが、今後は飛行機に乗る機会も増えるかと思い、4月にANAカードの契約をしました。渡米時には本当に色々とお金がかかるので、初期使用によるマイルの特典を効率よく手に入れることができると思います。ちなみに渡米後のクレジットカードについてはまた別途記載します。

お金のトランスファーについて

自分は当初単身で渡米し、車も買わず、現地の日本人の先生の一部屋を借りるような形で渡米したので、渡米直後の出費はそこまで大きくなかったのですが、渡米後にアパートの契約、特に車の購入がある場合にはかなりの出費が必要になると思います。(特に車は値段が異常に高騰しているのでかなり古い中古車でも15000ドル程度の出費を覚悟しておくべきだと思います。) なので、渡米に際してある程度の現金を持ち歩く必要が生じると思います。なので何らかの形で現金などを携帯していくことになると思いますが、10000ドル以上の現金を日本から米国に持ち込む場合には税関での申請が必要になるということは知っておいた方がいいと思います。

円からドルへの変換についてですが、結局自分はWiseとプレスティアのマルチカレンシー口座の2つを利用しています。家族で渡米する場合はどうしても日本の貯金を切り崩す形になるので、この移動がきちんとできることは大切だと思っています。基本的にはWiseを使っています。自分は渡米してからしばらくしてSSNが手に入ってから申請したので、渡米直後に使えるように日本にいる間に設定できるかどうかはよく分かりません、もし興味があればカスタマーサービスなどで確認されるのがいいと思います。プレスティアマルチカレンシー口座を用いた円→ドルのトランスファーについてはWiseよりも手数料が高いので、ほとんど使っていませんが、もしWiseが使えなくなった場合の保険のような形で考えています。繰り返しですが、銀行口座を開くには少し時間がかかりますので、もしこの方法を考えているのであれば、時間に余裕を持って開始することをお勧めします。

日本での税金(住民税と所得税)について

覚えておかないといけないのは、渡米が決まった後にこれらの支払いが残っているということです。自分は渡米前年に身を粉にしてアルバイトをしたので、ある程度の収入があったため、住民税の請求が来た時には、所得税の追徴と併せて恐ろしい額になり、思わず震えてしまいました。ある程度大きな出費があるということがしっかりと分かっているだけでも大分精神的なダメージが違うような気がします。ちなみに1月1日に住民票があった場合、住民税の支払い義務が生じるため、渡米した後に何か請求がくるということはありません。もし、家族が遅れて渡米するような場合で、例えばパートナーに比較的大きな収入がある場合は、年内に渡米することで税金の大きな節約になるかもしれません。

アプライできる奨学金について 

臨床留学でアプライできる奨学金はJANAMEFの一択だと思います。この奨学金は奨学金をもらうために会員になる必要があり、それと同時に年に2万円の年会費の支払い義務が生じます。なので、ただ単にもらえるという訳ではないのですが、最初にまとまった金額を頂けるので非常に助かりました。一つ注意しないといけない点はアプライするためには2通の推薦状を用意する必要があるのですが、そのうちの1通は現在の会員からの推薦状が必要ということです。基本的に過去にこの奨学金をもらった人は皆会員になっているはずなので、臨床留学を成し遂げてある程度人脈のあるみなさまであれば、そこまで推薦状を手に入れるのに苦労することはないと思います。

繰り返しですが、ほとんどの情報は自分が渡米前に調べたことと、自分の経験から成り立っています。自分が正しいと思う情報を記載していますが、情報はすぐに古くなりますし、情報の正誤やそれに基づいて生じた何かしらの結果に対して筆者は一切の責任を持ちません。必要と思う情報については自分の目でも確認し、取捨選択していただくようによろしくお願いします。

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