留学時に国民年金どうするか問題

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渡米する時にもう一つ悩む問題が、国民年金をどうするかということです。これも人によって様々です。結論から言うと自分は考えた末、国民年金は任意継続で加入し続けています。

そもそも国民年金とは?

実際にこれまでに年金は給料から天引きされていたし、あまり国民年金のメリットとデメリットについて深く考えたことはありませんでした。少し考えてみたのですが、国民年金のシステムについての簡単な説明をします。20才から60才の480ヶ月のうち国民年金を支払った期間の割合に応じて年金が支給されます。令和3年度の年金の満額が780,900円です。このうち例えば48ヶ月(4年間:全体の10%)支払いがかけていた場合は、780,900×0.9 = 702,810円の支給ということになります。国民年金は令和3年度は、16610円です。なので、簡単にいうと1年間(199,320円)納めると16268円/年支給が増えることになります。すなわち、199,320 / 16268 = 12.2年くらいになるので、77才くらいまで生きるのであれば、国民年金は払い続けておくと得をすることになります。これだけだと、本当に支払うべきかどうかは少し悩ましいところですよね。また、もちろん高齢化が進むことで年金の支給年齢の更なる引き上げや、減額なども想定されるかもしれません。

障害者年金と遺族年金について

しかし、国民年金には他にも特徴があります、それが障害者年金と遺族年金です。これはもし国民年金を継続している人が障害者になった場合(年額780,000円:永久)や死んでしまった場合(こちらは子供が18才になるまで、年額約800,000円)に支給されます。これらはたとえ海外に住んでいたとしても有効です。結構額としては大きいと思います。そしてこれらの補償は、これまで国民年金を支払っていたとしても、その障害や死亡などが起きたタイミングで任意継続していない限り支払われないのです。なので、国民年金には老後の年金だけではなく、生命保険のようなニュアンスも含まれていると考えることができます。

後から払い込むことはできない

そして、これもややこしいのですが、海外転出し国民年金を中断した場合はこの中断期間について後から遡って振り込むことはできません。学生時代の免除などとは少し異なります。少し金銭面で余裕ができてからまとめて振り込もうということはできないのです。

以上を総合して考えて、自分は継続する選択肢を取りましたが、周りの臨床留学している友人に聞いてみると継続と中断が半々のような印象です。正しい答えはないので、家族で相談して決めるしかないですが、こういう細やかな判断を一つ一つしないといけないことが、ただでさえ渡米の準備とアルバイトで忙しかった自分に取っては非常にストレスでした。この情報が少しでも皆さまの判断の役に立てば幸いです。

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