US Residency Matching② 〜インタビューの準備の方法について〜

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この記事ではマッチングにおける、インタビュー対策について記載したいと思います。自分は純ジャパニーズで留学経験も全くありません。US Naval Hospitalで1年間Japanese Fellowとして働いた経験はあるものの、海外で暮らした経験もなく、発音もおそらくは典型的なJapanese Englishです。なので、インタビューに向けて自分の英語力を120%になるように計画して、できうる限り全ての準備をしました。自分の経験が少しでも皆さまの参考になれば幸いです。

信頼できるNativeの先生を見つける

正直、これは非常に重要だと思います。日常生活で使う英語力と、レジデンシーのインタビューでの英語力では必要とされる筋肉が全く違います。教養があり、これまである程度学術的なキャリアを歩んできていていることはもちろん、自分自身もインタビューを受けたり、面接官をしたりしたことがある先生が望ましいと思います。インタビューの準備は非常に孤独です、信頼できる先生が側にいるだけでも気持ちが全く違います。自分は10月の中旬にそれまで1年半お世話になった先生と別れて、新たな先生にレッスンをお願いすることにしました。先生を変更する際は非常に悩んだのですが、今振り返るとこの決断がなければ、マッチはあり得なかったのではないかと思うほど、価値のある決断でした。その先生がどれくらいインタビューの準備のパートナーとして相応しいかという点について、簡単な見分け方としては、例えば自分が文章を書いてその先生に見せた時に、ただたんに『てにをは』や時制を直されるだけであれば、その先生はあなたの英語に対して深いCritiqueはくれない可能性が高いと思います。文法だけではなく、その内容についてもしっかりと意見してくれたり、前置詞や時制を直すだけではなく、言い回し自体をより洗練された言い方に変えてくれたり、単語をよりフォーマルなものに置き換えてくれるような先生が見つかれば最高だと思います。また、インタビュー直前はレッスンの頻度を増やすと思うのでそのような集中的なレッスンに対応可能かどうかということや、仕事の関係での急なキャンセルができるかどうか、といった先生の都合も重要になってくると思います。自分の場合はZoomを利用して、初回のインタビュー(1月6日)までに

12月9日, 11日, 13日, 14日, 17日, 18日, 20日, 23日, 24日, 27日, 29日, 30日, 31日
1月2日, 3日, 4日, 6日

と、約1ヶ月で合計17回レッスンを受けていました。1回1時間5000円でそれなりの金額は払いましたが、渡米しなくていいことを考えること、ここにはお金をかけるべきと判断しました。

想定される質問+回答作り

具体的には、予想される質問を書き出し、それについて答えを作っていくということを11月下旬から開始しました。想定される質問についてはインターネットで検索すれば色んなリストが落ちていると思います。特にマッチング対策本は購入しませんでした。自分の場合は最初のインタビューが1月6日だったので、1ヶ月少し前から準備を開始したことになります。問われた質問にスムーズに答えられるようにするため、ひたすらロジックを考えて、それを英語に落とし込む作業を繰り返しました。PSを書いている時も一生懸命考えていたつもりなのですが、自分の場合はこの過程を通して始めて、渡米を目指す理由をクリアに説明できるようになりました。

この時に大切なのが、まずはどのプログラムでも聞かれるような核となる質問から仕上げていくことだと思います。質問の中でどのような質問がHigh Yeildなのかについては、また次の記事で紹介したいと思いますが、簡単な自己紹介、なぜそのプログラムなのか、自分の短期的な目標と長期的な目標、そのスペシャルティーを選んだ理由などが該当すると思います。こういった質問に対する自分のロジックとそれを表現する英語を徹底的に固めることである程度自信がついてくるように思います。そして、残った時間で枝葉的な質問やトリッキーな質問に対しての答えをできる限り用意するようにしました。

17回のレッスンのうち初めの5-6回は実際のインタビュー形式のレッスンはほとんどなく、ひたすら自分が書き上げた回答のドラフトをレビューしてもらう作業が続きました。ある程度、自分が答える内容が英語で固まったところで、実際に時間を計りながら、インタビュー形式で質問に答える練習を開始しました。そして、先生にアドバイスをもらいながら、その都度不自然に聞こえた部分やうまく答えられなかった部分を修正していきました。

回答を読み上げないことの重要性

インタビューの最中は、丸暗記した回答を読み上げるようにならないようにということはずっと考えていました。さすがに2日の1回以上のペースでレッスンを受けていたので、インタビュー直前には、ある程度の質問であれば覚えているフレーズを組み合わせながらそれなりの答えを作りあげることができるようになっていました。このような状態が理想な状態なのだと思います。

まとめ

内容自体はありきたりな感じになってしまいましたが、まとめると
・信頼できる英語講師を見つける。
・想定される質問とその答え作りをひたすら行う。
・ひたすらレッスンを繰り返すことで、読み上げるのではなく、体に染み付いたフレーズを組み合わせながらある程度フレキシブルに返答できる状態にまで持っていく。
ことが大切なのではないかと思います。

-レジデンシーマッチング, 臨床留学

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